採用に時間を取られている、という声をよく聞きます。求人票を書く、面接の準備をする、お断りメールを送る——どれも地味に時間がかかる作業です。この記事では、AIを使ってそれぞれの作業を短縮するやり方を、実際に試した手順で紹介します。
求人票の文章をAIで下書きする
求人票で悩むのは「仕事内容を魅力的に書く」部分です。ありのままを書くと素っ気なくなり、盛りすぎると応募者との認識ズレが生じる。そのバランスが難しい。
AIへの依頼は、情報を箇条書きで渡すのがコツです。たとえばこんなプロンプトを使っています。
以下の情報をもとに、Indeedに掲載する求人票の「仕事内容」と「職場の雰囲気」を書いてください。
応募者が「ここで働いてみたい」と感じる文章にしてください。
・業種:整体院
・仕事内容:受付対応、予約管理、施術補助
・職場の人数:スタッフ3名(30〜40代)
・特徴:土日休み、残業ほぼなし、未経験者歓迎
・求める人物像:明るくて素直な方、コツコツ続けられる方
出力された文章をそのまま使うのではなく、「うちらしくない言い回し」を直してから掲載するようにしています。AIが書く文章はどこか似たような雰囲気になりがちなので、最終的な言葉は自分で手を入れることが大切です。
面接の質問リストをAIで準備する
面接のたびに質問を考えるのも手間です。業種・職種・確認したいポイントをAIに伝えると、質問のたたき台を出してくれます。
飲食店のホールスタッフの面接で使う質問リストを作ってください。
確認したい点:接客経験の有無、シフトの融通がきくか、長く働けるか、
チームワークの取れる人かどうか。
質問は10個程度、圧迫にならないやわらかい言い方で。
出てきた質問を見ながら「これは自分では絶対聞く」「これはうちには合わない」と取捨選択すると、面接ごとのムラも減ります。
面接の評価や最終判断はAIにはできません。「この人と一緒に働けそうか」という感覚は、実際に会話してみないとわかりません。AIは準備の道具です。
採用メール・お断りメールをテンプレート化する
応募者へのメール対応は、毎回文章を考えると時間がかかります。AIを使って一度テンプレートを作り、それを使い回す仕組みが効率的です。
作っておくと便利なテンプレート:
- 書類選考通過のご連絡
- 面接日程の調整メール
- 不採用のご連絡(丁寧だが素っ気なくならない文)
- 採用内定のご連絡
特に「お断りメール」は書きにくい。AIに「応募者の気持ちを傷つけず、次の機会につながるような文章」と依頼すると、参考になる文章が出てきます。自分の言葉に直すのは前提ですが、ゼロから考えるより格段に楽です。
うまくいかなかった点・注意してほしいこと
求人票をAIで作ったとき、最初は「インターネットで話題の○○○院」みたいな大げさな表現が含まれていました。栃木のような地域では派手な表現がかえって不信感につながることもあるので、こまめに削ってください。
また、AIは「求める人物像」を曖昧に伝えると、どこにでも当てはまるような当たり障りのない文章を出してきます。「明るい方」「真面目な方」だけでなく、「苦手なこと・合わない人の特徴」もAIに渡すと、より実態に近い文章になります。
面接の最終判断を「AIのアドバイスに従った」という形にするのはおすすめしません。採用は人間関係の始まりです。最後は必ず自分で決めてください。
まとめと次のステップ
採用活動のAI活用は、「文章を書く時間を削る」ことが主な目的です。求人票・面接準備・メール対応、それぞれのたたき台をAIに出させて、自分で最終調整する流れが現実的です。
まずは「求人票の仕事内容」だけAIで下書きしてみることをおすすめします。使い慣れてくると、どの部分でAIが役に立つかが見えてきます。
採用活動の進め方や、求人票の書き方について相談したい方は、お問い合わせフォームからご連絡ください。