セミナーの録画、撮りっぱなしになっていませんか?
宇都宮でお店や事業を運営しているみなさん、自社で開催した勉強会・セミナーの録画や、オンラインで参加したウェビナーの動画、そのまま眠らせていることはありませんか?
あの中には、お客様への説明に使えるノウハウや、スタッフ研修に転用できるコンテンツがぎっしり詰まっています。「文字起こしして記事にしたいけど、時間がかかって手が出ない」——そういう声は本当によく聞きます。
YouTubeの自動文字起こし機能やWhisperなどのAIツールを使えば、音声をテキストに変換すること自体はできます。ただ、問題はその後です。出てきたテキストをそのまま使おうとすると、タイムスタンプだらけ、句読点もない、誤字も多い。普通にChatGPTやGeminiに「読みやすく整形して」と投げるだけでは、実は大切な情報が消えてしまうことがあります。
「とりあえずAIに投げればOK」では起きる2つの問題
自動文字起こしのテキストを何も工夫せずAIに渡すと、2つの困ったことが起きます。
問題1:勝手に要約・カットされる
AIは長い文章を自然に短くまとめようとします。その結果、発言者が一番伝えたかった熱量やニュアンスが抜け落ちてしまいます。「あれ、あの部分が消えてる」「言ってないことが書いてある」という経験は、試した方なら心当たりがあるはずです。
問題2:意味不明な箇所を「もっともらしく」捏造する
AIは文脈から推測して文章を補完しようとする特性があります。音声認識がうまく拾えなかった「もごもご」した部分を、AIが勝手に「業務効率化の観点から」とか「顧客満足度を高めるために」などと書き換えてしまう。これが「ハルシネーション」という問題です。ブログ記事や研修資料として使うには、致命的なミスになりかねません。
解決策:「[不明]」で元の発言を守る超整形プロンプト
この2つの問題をまとめて防ぐのが、AIへの指示(プロンプト)に「禁止事項」と「[不明]ルール」を明記する方法です。
「読みやすく整形して」だけでなく、「何をしてはいけないか」をセットで伝えることがポイントです。特に重要なのが、意味が取れない部分は推測せず [不明] とそのまま残すという指示です。これを入れるだけで、AIが勝手に内容を作り上げることを防げます。
以下が実際に使えるプロンプトのテンプレートです。コピーしてそのまま使ってください。
以下の文字起こしテキストを整形してください。
【最重要指示:推測・追加・省略を一切行わないこと。
意味が不明瞭な箇所は必ず [不明] と表記してそのまま残すこと】
【整形の手順】
1. タイムスタンプ((00:00) など)を全て削除する
2. 途切れた文章を自然につなぎ、句読点を追加する
3. 明らかな誤字脱字を修正し、文脈に合う漢字に変換する
4. 固有名詞・専門用語の表記ゆれを統一する
5. 複数の話者がいる場合は「Aさん:」のように話者名を入れる
6. 「えっと」「はい、はい」など不要な口癖は1回にまとめる
7. 聞き取れなかった・意味が取れない箇所は [不明] とする
【禁止事項】
- 内容の要約・言い換え・省略は一切しないこと
- 元の発言にない情報を追加しないこと
- [不明] の箇所を推測で埋めないこと
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(ここに文字起こしテキストを貼り付け)
ChatGPTの無料版でも動きますが、テキストが長い場合は1万文字程度に区切って複数回に分けて貼り付けるとうまくいきます。
実際に試してみた:2時間の動画がブログ3本に
宇都宮でコンサルティングを行っているある事業者さんが、自社セミナーの2時間分の文字起こし(約30,000文字)をこのプロンプトで整形してみました。
かかった時間: 約15分(テキストを4回に分けてChatGPTに貼り付け)
成果物: そのままブログ記事3本+スタッフ向け研修資料1本に転用できるレベルのテキストが完成
[不明]が入った箇所: 全体の約2%(音声が小さかった部分のみ)
「話した内容が一切削られていない」「変なことが追加されていない」という点で安心して使えた、という感想をいただきました。[不明] の箇所も、あとで録画を見返して自分で補足すれば完璧な資料になります。
まとめ
| よくあるやり方 | 超整形プロンプトを使った場合 |
|---|---|
| 「読みやすくして」だけ渡す | 手順と禁止事項を明示して渡す |
| 勝手に要約・カットされる | 省略・追加を禁止で防ぐ |
| ハルシネーションのリスクあり | [不明] 置き換えで原文を守る |
| 整形後の確認に時間がかかる | 信頼できる出力で確認が楽になる |
セミナーやウェビナーの録画は、プロンプトを一度設計してしまえば「そのままブログ・研修資料」に変わる資産です。テンプレートを社内で共有しておけば、スタッフでも同じ品質で使い回せます。「文字起こし、やってみたいけどどこから始めればいいか」という方は、ぜひこのプロンプトから試してみてください。
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