「イベントの案内資料を作りたいけれど、パワーポイントをいじる時間がない」 「AIでスライドを作ってみたけれど、文字の位置がズレたりデザインが崩れたりして、結局手直しに時間がかかる」

宇都宮近郊でも、このようなお悩みを持つ中小事業者の方からご相談をいただくことが増えています。

AIを使った資料作成ツールはとても便利ですが、「自動で作られた後の細かい修正が難しい」「パワーポイント形式で書き出すとレイアウトがぐちゃぐちゃになる」という大きな壁がありました。

そこで今回は、無料で使える高性能AI「Google AI Studio」とリサーチ力の高い「Genspark」、そしてデザインツール「Figma(フィグマ)」を組み合わせることで、**「一切レイアウトを崩さずに、直感的にスライドを仕上げる」**最新のワークフローをご紹介します。宇都宮の地元ビジネスでも大活躍間違いなしのテクニックです。


1. なぜ「Genspark」のスライド作成は優秀で、なぜ挫折するのか?

最近話題の「Genspark(ジェンスパーク)」は、AIがウェブ上から最新の情報を調べて、自動で資料の構成からスライドデザインまで仕上げてくれるサービスです。

他のAIスライドツールと比べても、情報の正確さ(ファクトチェック)や文章の構成力は頭一つ抜けています。

しかし、実際に使ってみると以下のようなデメリットに直面します。

  • プロンプト(指示)での微調整が効かない:「ここの画像を右にずらして」「文字をもう少し小さく」といった細かい調整をAIに指示しても、なかなか思った通りになりません。
  • パワポ書き出しが崩壊する:PowerPoint形式(.pptx)でダウンロードすると、フォントが変わったり枠からはみ出したりして、使い物にならないことがよくあります。

この「あとちょっとの調整ができない」というイライラを、今回は**「PDF出力」と「Figma」**というツールを使ってスマートに解決します。


2. 【準備】Google AI Studioで元ネタを爆速で文字起こしする

スライドを作る前に、まずは資料の「元ネタ」を整理しましょう。

例えば、「スマートフォンで録音したセミナー音声」や「Zoomで行った会議の録画データ」がある場合、Googleが提供している無料の開発者向けツール**「Google AI Studio」**を使うのがおすすめです。

Google AI Studioは、一般的なChatGPTなどと比べて、一度に読み込めるデータの量が桁違いに多いのが特徴です。1時間を超えるような動画や音声ファイルでも、そのままドラッグ&ドロップするだけであっという間に文字起こししてくれます。

Google AI Studioでの指示例(プロンプト)

音声や動画ファイルをアップロードした後、以下のように指示を入力します。

添付した音声データをすべて文字起こしした上で、以下の構成で整理してください。

  1. この音声が最も伝えたい「主要なテーマ」
  2. スライド資料にするための「5つの重要ポイント」
  3. 各ポイントの簡単な解説(箇条書き)

これで、スライドの骨組みとなる正確なテキストデータが数分で完成します。


3. 【作成】Gensparkでスライドを自動生成する

次に、AIスライド作成機能を持つ「Genspark」を開きます。先ほどGoogle AI Studioで整理したテキストを元に、スライドを作ってもらいます。

Gensparkの入力欄に、以下のような具体的な指示を入れます。

以下の構成案を元に、宇都宮近郊の店舗経営者向けにわかりやすいスライド資料を作成してください。デザインはシンプルで信頼感のある青を基調にしてください。

(ここにGoogle AI Studioで出力した構成案を貼り付ける)

指示を入力して実行すると、AIが自動的にウェブ上の最新情報をリサーチし、ファクトチェックを行った上で、見栄えの良い複数枚のスライドを一瞬で作成してくれます。

ここまでは従来のAIツールと同じですが、問題はここからの「微調整」です。


4. 【解決】Figmaとプラグインでレイアウト崩れを防ぐ神技

できあがったGensparkのスライドは、パワーポイントではなく**「PDF」**として保存(エクスポート)します。PDFなら、AIが作った美しいレイアウトや文字配置がそのまま固定されます。

ここから、世界中で使われている無料のオンラインデザインツール「Figma(フィグマ)」の出番です。

Figmaはブラウザ上で動く無料のデザインツールで、近年は非デザイナーのビジネスパーソンにも資料作成ツールとして愛用されています。

スライドを取り込む手順

  1. Figmaのアカウントを作成し、新規デザインファイルを開きます。
  2. Figmaのプラグイン機能から**「html.to.design」**(またはPDFをインポートできるプラグイン)を検索して実行します。
  3. 先ほどGensparkからダウンロードしたPDFファイルをプラグイン経由で読み込みます。

この方法を使うと、なんと**「スライドのデザイン(文字や画像の位置)を全く崩さずに、パーツをバラバラにしてFigma上に再現」**できます。

これにより、以下のような作業がマウス操作だけで直感的に行えるようになります。

  • 文字をドラッグして位置を微調整する
  • 宇都宮の店舗で撮影したオリジナルの写真とAI画像を差し替える
  • 文字の大きさを変えたり、一部の色を目立たせたりする

パワーポイントの互換性に悩まされることなく、AIが作った90点の資料を、自分の手で100点に仕上げることができます。


まとめ

今回のワークフローをまとめると以下の通りです。

  1. Google AI Studioで、手持ちの音声や動画から資料の骨組み(テキスト)を抽出する。
  2. Gensparkに骨組みを入力し、正確で論理的なスライドを自動生成する。
  3. 生成されたスライドをPDFで出力する。
  4. Figmaのプラグインを使ってPDFを取り込み、直感的にデザインや文字を微調整して完成させる。

AIの「情報収集や構成の速さ」と、デザインツールの「直感的な操作性」を掛け合わせることで、これまで丸一日かかっていた資料作成がわずか1時間足らずで完了するようになります。

「地域のイベントで使うスライドを急いで作りたい」「お店の新しいサービスを説明するパンフレットの元ネタを作りたい」という方は、ぜひこの強力なワークフローを試してみてください。

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